見つめるハツカネズミ

ハツカネズミと戦うための基礎知識


家屋に発生するネズミの代表的な種類の一つ、ハツカネズミ。可愛らしい顔をしていますが、ハツカネズミも家に出てきた場合は、駆除するべき害獣になります。そのハツカネズミと戦うために、基礎知識を得ておきましょう。

ハツカネズミの特徴

体型は他のネズミと比較して小さい

ハツカネズミの一番の特徴として挙げられるのが、その体型の小ささです。家屋に頻繁に出現するネズミの種類の中では、もっとも小さい体型をしています。ですので、体型からハツカネズミであると見分けるのは容易になっています。

その体型の小ささは個体にもよりますが、5cmから10cm程度です。そのため、この大きさくらいのネズミを自宅の中で見つければ、ハツカネズミであると判断して良いでしょう。

また、ハツカネズミの子供であれば、さらに小さい体型をしています。ハツカネズミは小さいという認識でいれば、種類を見誤ることはありません。

独特の臭いがする

ハツカネズミのもう一つの特徴として挙げられるのが、その臭いです。独自の体臭を持っており、生まれた時から既にその体臭を持っています。
その体臭は人によって感じ方が変わりますが、カビが生えた食べ物のような臭いがすることが多いです。

ハツカネズミの体臭は、その体だけではなく、尿などの排泄物からも強烈に臭います。そのため、ハツカネズミが通った跡や排便をした場所からも、この臭いがします。

毛色は様々

動物は同じ種類であれば、単一の毛色であることが多いです。しかし、ハツカネズミの場合は、同一の種類であはるものの、個体によって毛色が違うという特徴があります。ですので、毛色によってハツカネズミを特定するということは難しいです。

その毛色のバリエーションとしては、代表的な灰色に始まり、黒色、褐色、白などが多く見られる毛色です。その他、茶色の個体が多く発生することもあります。
ハツカネズミというと白い色のものをイメージされるかもしれませんが、決して白一色の毛色ではありません。

ハツカネズミを退治するための戦略

家屋への侵入を防ぐ

ハツカネズミが自宅に発生する原因は、屋外からハツカネズミが侵入してくることから始まります。そのため、退治する最初の手としては、ハツカネズミの家屋への侵入を防ぐことが大切です。

侵入を防ぐ方法として、通気口に金網を取り付けたり、ネズミが侵入してきそうな穴を防いだりすることが考えられます。
これには、排水口などの盲点となるような侵入口を防ぐなどが挙げられます。

ハツカネズミはその体型が小さいことからも、より小さい侵入口を防ぐ意識が欠かせません。

毒餌の使用を行う

家屋の中に侵入して繁殖してしまったハツカネズミは、侵入を防ぐ方法だけでは駆除できません。ですので、直接的にその個体を退治する方策を取る必要があります。その方法が、毒餌の使用です。

ネズミに効果がある毒が入っている餌は、一般のホームセンターなどでも多くの種類が市販されています。これらを家屋のネズミが通りそうな場所に置いておき、ネズミに食べさて駆除をします。毒餌を食べさせれば、ネズミを直接見ずに駆除できるというのも利点です。

餌になるものを排除する

ハツカネズミの餌となっているのが、私たち家屋で暮らしている人間が出すゴミや、食べ残しなどです。これらを生命の糧として、ハツカネズミは生息しています。そのため、ハツカネズミを退治する方法として、これらネズミの餌となるようなものをシャットアウトする方法があります。

食べ物のゴミなどは、袋に入れてしっかりと口を結んで縛ることや、ゴミをそのままにしないなどの方法があります。また、食べ物がある場所にはネズミが入ら無いようにする対策をすることも重要です。これらの対策を行えば、餌になるものが無くなり、ネズミは繁殖する力を弱めます。

粘着シートを使用する

ハツカネズミの直接的な駆除方法の一つとして、粘着シートの使用があります。粘着シートは、ゴキブリホイホイのネズミバージョンのようなものであり、シートの上をネズミが通ると、くっついて離れなくなります。

粘着シートについても、ホームセンターなどで市販されていますので、購入して使用しましょう。使用する場所は、屋根裏や物陰など、ハツカネズミが通りやすい経路です。この方法で捕獲したネズミは自分で処分しなければなりませんが、直接的な退治の方法としてはとても活用できます。

その他の詳しい記事はこちらから → 粘着シートと殺鼠剤でネズミと戦う

まとめ

体が小さいという特徴を持つハツカネズミと戦うためには、繊細に侵入経路を防ぎ、侵入されてしまった場合は適切な対処策を講じることが大切です。
ハツカネズミは、しっかりと対策をしていれば、十分に戦うことができる相手です。今回の内容を参考に、抜け目なく退治しましょう。