ウィルス

ネズミによる被害を知り、家と自分を守る


ネズミは単に家屋に寄生するだけではありません。家やその家の住人に対して、様々な被害をもたらします。
その被害にあわないためには、ネズミがどのような害を持つのか知りましょう。その害について、解説していきます。

ネズミは危険なウィルスや病原菌を持っている

ネズミの持つウィルスや病原菌の代表例

ネズミは外部から家屋に侵入してきます。その特性から、外部の危険なウィルスや病原菌を体につけて、それらを家に持ち込んでくるという害をもたらします。

これらネズミが持ち込むウィルスや病原菌は数多くあり、数えられないほどです。その中でも代表的なものが、ペスト菌でしょう。ペスト菌は数百年前のヨーロッパで大流行し、その中心的な原因がネズミでした。ペスト以外にも、食中毒の原因として知られるサルモネラ菌や、腸チフス、パラチフスなどの病原菌も持っています。

致死率が高いウィルスも

ネズミが所持しているウィルスや病原菌は、それに感染すると単純に体調を崩すというだけのものではありません。命に関わるような強力な病原菌、いわゆる致死性の高い病原菌を持っているのも特徴です。

致死性が高いものとして、ハンタウィルスがあります。このウィルスは、人間の肺に感染して肺に水が溜まる症状や呼吸をできにくくする症状を発症させ、致死性が高い特徴があります。このように、たかがネズミと言えど、注意しておかなければ体の病原菌で命を落とすリスクがあると考えておくべきです。

二次的に家ダニという恐ろしい被害も起こる

家ダニとは?

ダニには非常に多くの種類があります。その中でも、ネズミに寄生をして人の生活環境に入ってくるダニの種類の一つとして、家ダニがいます。
家ダニは直接的に被害をもたらさないタイプも居ますが、人間に寄生したり、人間の体内に入ることによってアレルギー反応を引き起こすものもあります。

ですので、直接的な健康被害をもたらすことが考えられるのです。ネズミという被害に加えて、ネズミが運んできた家ダニという二次被害が起こる。このような悲惨な状態にならないようにしておくべきです。

家ダニの具体的な被害例

それでは、ネズミによって家ダニが家の中で繁殖した場合、どのような被害があるのでしょうか。具体的な例を挙げてみましょう。

まず代表的な被害としてあるのが、体を噛まれてしまったり血を吸われてしまったりすることです。家ダニの中には、吸血によってエネルギーを得ている種類がいますので、人間の血を狙ってダニは人の体を噛んだり、吸血したりするのです。

次にアレルギー症状が挙げられます。その人の体質によりますが、ダニアレルギーを持っている人は、知らず識らずの間にダニやその死骸が体の中に入り、発疹や喘息などのアレルギー反応が出てしまいます。家ダニは、このような厄介な被害をもたらす害虫なのです。

精神的な被害を受ける、ネズミの煩わしさ

ネズミ対策は精神面的に悪影響を与える

家に出現したネズミが与える影響は、家屋への被害や身体的な被害だけではありません。私たちの精神面にも被害を与えます。それは、ネズミという不快な存在が居ることや、その対策に翻弄されてしまうことなどが理由です。

「いつネズミが現れるのか?」と思うと不安になりますし、ネズミ対策に熟知していなければ、「どう対策や戦っていけばいいか分からない」と心労重ねることになります。それに、「ネズミから病気を感染させられるのでは?」などの不安が継続することも、精神面に多くの悪影響を与えます。

上記のようなことに頭を悩ませたり、心を痛めたりしないようにするためにも、ネズミは家の中に発生させないことが重要になります。

睡眠障害をもたらす可能性

ネズミが私たちの生活空間に侵入してくると、その事実や被害が、私たちの睡眠を妨害する可能性があります。そしてそれがエスカレートすると、睡眠障害をもたらす可能性すら起こり得ます。

睡眠障害を起こす理由としては、先ほども述べたような、ネズミに対する不安などによって安眠が妨げられることが一つ。そしてもう一つの理由であるのが、ネズミの物音です。

ネズミは繁殖すると、屋根裏などでドタバタと走り回ります。その音が騒音となり、睡眠に悪影響を与えるのです。私たちの安らかな眠りを邪魔する存在としても、ネズミは厄介な動物だと言えます。

まとめ

ネズミから受ける被害は、今回紹介したものだけではなく、その他にも二次的、三次的なものが起こる可能性があります。
たかがネズミと思わず、このように多くの被害があることをまずは理解しましょう。そして、これらの被害に遭わないために、ネズミが発生すれば適切な対処をすぐに行うことが大切です。